パワーストーン意味・解説/ひすい(ジェダイト)
ひすい輝石(ジェダイト) Jadeite
今回は、翡翠(ひすい・ジェダイト)の解説をします。
- パワーストーンのパワー効果・意味の解説
- 鉱物学的解説
1:パワーストーン【翡翠(ひすい)】の効果・解説
ヒスイは、日本でも縄文時代から、呪術・霊的パワーを放つツールとして勾玉などに利用されてきた歴史を持ちます。
ヒトに限らず、あらゆる生命体に影響するスピリチュアルなパワーストーンとされてきました。
長寿や無病息災のお守りでもあり、また、「哲学の石」とも言われ、知的向上・応用力や記憶力の向上を促し、物事の成功へと導いてくれると言われています。
的確な判断力アップにも働きかけてくれるので、商談の時に持つと良いとも言われています。
また、恋愛にも大きな作用をもたらすとされていて、相手との心の交流がスムーズになるとされるパワーストーンです。
2:パワーストーン【翡翠(ひすい)】の鉱物学的解説+α
鉱物グループ:珪酸塩鉱物
鉱物名:ひすい輝石/硬玉 Jadeite(ジェダイト)
縄文時代から、勾玉などの宝飾品として利用されてきた歴史を持ちます。
日本では、出雲大社の宝物殿のヒスイの勾玉が有名で、世界的にみると、マヤ遺跡で発見されたバカル王の翡翠のマスクがあげられるかと思います。
また、中国でも「玉」と呼ばれ、高貴な宝飾品の材料として使われていました。
いわゆる「ひすい」と呼ばれる石には、「硬玉」と「軟玉」があり、この硬玉(Jadeite)は、輝石に属します。
軟玉(Nephrite)は、透角閃石に属します。
中国で玉として利用されていたヒスイは、この軟玉にあたります。
ヒスイ輝石は、輝石に属してはいますが、主成分はナトリウムで、普通輝石とは異なります。蛇紋岩中に塊上で産出し、日本でも新潟や富山、兵庫など、海外ではロシアやミャンマーなどが産地として挙げられます。
ヒスイと言えば、緑色を思い浮かべますが、通常は白色がほとんどで、鉄やクロムが混入して緑色になったものが宝石として重用されています。
非常に硬く、割れにくい性質を持ちます。モースの硬度計(※1)では、6なのですが、構造的に繊維状の集合体となりやすいため、強靭となるわけです。
劈開(※2)は完全で、結晶は単斜晶系にあたりますが、単独の結晶になることは稀です。
化学組成式:NaAl(Si₂O₆)
※1:モースの硬度計 鉱物の硬さが、①~⑩までの10段階に分類されていて、①滑石から⑩ダイアモンドへ順に硬くなることを示します。
※2:劈開(へきかい) 鉱物が一定の決まった方向に割れる、または、剥がれる性質を言い、その性質により鉱物を鑑定することができます。