パワーストーン意味・解説/水晶
水晶(クリスタル) Crystal
今回は、水晶の解説をします。
- パワーストーンのパワー効果・意味の解説
- 鉱物学的解説
1:パワーストーン【水晶】の効果・解説
水晶は、オールラウンドなパワーで、災いを跳ね除け、清め、浄化してくれるとされ、守護石パワーストーンの代表格と言えます。
古代より、霊的エネルギーを持つ魔法の石として、医療呪術やシャーマンの祈祷などにも用いられてきた、スピリチュアルなパワーストーンです。
スピリチュアル効果が高いため、パワーストーン・ヒーリングやワーキングにも多く利用されます。
また、持ち主の潜在能力を引き出し、芸術的感性や才能の開花を促すとも言われています。
浄化作用が強力なので、ほかの石を浄化するためにも使われます。
特に、原石-クラスター状の水晶は、浄化パワーが大きいと言われています。
パワーストーンでブレスレットを作る場合は、水晶を組み合わせることで、ほかの石のパワーの相乗効果と、浄化作用を得られることと思います。
2:パワーストーン【水晶】の鉱物学的解説+α
鉱物グループ:酸化鉱物
鉱物名:石英 Quartz
石英の中で、無色透明の結晶を水晶と呼びます。
「クリスタル」とは、ギリシャ語の「クリスタロス」-氷-が由来とされています。神様が水を永遠の形に変えたものがクリスタルであると、信じられていました。また、ローマや中国アルプスなどでは、氷の化石だと思われていたようです。
石英の結晶は、ペグマタイト(※1)中のほか、堆積岩中や金属鉱床中など、多様な場所から産出されます。
日本では、山梨でも産出されていたことは有名ですが、今は採取が行われている所はないそうです。
多く産出されるのは、アメリカ/アーカンソー州、ブラジルなどで、透明度の高い「ハーキマーダイアモンド」は、アメリカ/ニューヨーク州が産地です。
結晶は、六方晶系で、双晶(※2)をなすこともあります。
モースの硬度計(※3)では、7で、劈開(※4)はなし。
- 高温石英 High Quartz 573℃以上で構造が変化した石英で、マグマから直接結晶するものです。不透明から乳白色で、内部に細かいヒビがはいっています。ただ、産出されたものは、もう高温環境ではないので、通常の石英であり、過去に高温石英だったもの、となります。
化学組成式:SiO₂
全く持って余談ですが、作家の宮沢賢治さんは、鉱物や宝石名を形容表現として、作品中に多く登場させています。
童話「双子の星」という作品に登場する双子のお星さまは、小さな水精(すいしょう)のお宮がお住まいです。(参考:新潮文庫/銀河鉄道の夜)
ちなみに、映画「平成狸合戦ぽんぽこ」に出てくる双子の子供は、こちらがモチーフです。
※1:ペグマタイト 地殻中で、有用鉱物が集中している部分-鉱床のうち、結晶が大型化される、主に花崗岩質の鉱床を指します。
※2:双晶 同じ種類の二つの結晶が、対称に結合しているもので、水晶だと、ブラジル式・日本式・ドーフィネー式があります。
※3:モースの硬度計 鉱物の硬さが、①~⑩までの10段階に分類されていて、①滑石から⑩ダイアモンドへ順に硬くなることを示します。
※4:劈開(へきかい) 鉱物が一定の決まった方向に割れる、または、剥がれる性質を言い、その性質により鉱物を鑑定することができます。